人生のKGI達成は「PV」「CVR」をKPIにすべきだった話

ちょっと意味わからないタイトルにしてしまったが
「人生は、運よりも実力よりも勘違いさせる力で決まっている」を読んで
WEBサービスの育て方とKPI一緒じゃん、になったので、書評込みでご紹介。

 

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この本、まずは著者からのはじめに、で執筆にあたり著者自身がどういう成果を出してきた人間かについて触れられている。
企業を複数回上場させ、資産家になった、でも自分はその業種において特別な能力があったから成功したわけではない、ただ起きた事は事実だと前振りしている。


そしてここから複線が始まっているのだ。。。


そういった略歴を伝えてから本題に入ると、勝手にあなた自身が、そういった一般的に成功者と言われるような人が書いた本なのだからこの本の内容は正しい事だ、一理ある、などと作者にとって都合のよい解釈をしていませんか?と。


ここで発生しているのは「ハロー効果」、社会心理学の現象で、ある対象を評価をする時に、それが持つ顕著な特徴に引きずられて、他の特徴についての評価が歪められる(認知バイアス)現象のことである。


筆者はこのハロー効果をうまく利用すべきだ、と書いており
人々が自分に対して持っている、自分に都合のよい思考の錯覚を「錯覚資産」と呼んでいる。


この「錯覚資産」を無視した生き方はハードモードの糞ゲーに相当するらしい。
なぜならば人生は「運」+「錯覚資産」+「実力」で、実力だけあってもそれを認める人、チャンスを与える人に伝わっていなければただの頑張り損である。


そして「錯覚資産」は育てることができる。
ソーシャルでの「いいね」はまさにこれで、人がいいね、してるのだから良いんだとなる、自分が崇拝している人がいいねしていたら、そのハロー効果たるものは絶大だろう。もっというとエンゲージメントが元々高い人たちの投稿接触数が多いのだから届ける、知ってもらう事の基本的な効果も高い、そしていいねは更なるいいねの呼び水になる。


そしてタイトルに繋がるのだけども、PVがここでは「錯覚資産」に該当し、言い方を変えると人に思い出してもらえる事を行っているかという事、なので前述のソーシャルやブログ活動なんかも覚えてもらう、思い出してもらうという錯覚資産の醸成に一役買っているということだ。


そして、CVRは「実力」を指す。
この実力の向上のみを頑張る生き方は前述のハードモードになりがちで
PVがなければCVRは高くともCV数は少ないということだ。
逆にPVがべらぼうに大きければCVRが多少低くともCV数は取れることになる。


と言うことは効率の観点からいうとPVの重み付けを高くした方がチャンスはより多く、成功数も多くなると言うこと。
結果、その成功がハロー効果も引き出し、良いスパイラルに入るとイージーモードの神ゲーのできあがりという訳だ。


さて、今日もブログを書いてPVを貯めよう。おしまい。